ディスクロージャー 2022
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事業計画・評価令和3年度は新型コロナウイルス感染症の影響や原油等資源価格高騰の影響を受ける中小企業・小規模事業者の資金繰り支援に引き続き注力したことにより、保証承諾額が計画比110.6%と計画を達成しました。また、信用保証書の電子化により迅速な融資実行に向けて取組んでいる点は評価できます。コロナ禍においても、オンラインルームの創設により金融機関との対話の機会を増やすよう取組んでいることも評価できます。このような取組みは、他の金融機関にも横展開をしていくことを期待します。市立図書館にて実施している土曜日の経営相談会については、お客様本位の良い取組みと評価できます。但し、担当職員の負担にならないように勤務体制を整える必要性がないか等検討してください。事業承継については、高齢の経営者が個人保証に悩み二の足を踏まないよう、事業承継特別保証制度等の周知に引き続き取組んでいただくことを期待します。【経営支援・期中管理部門】令和3年度は新型コロナウイルスの感染状況が変動する中、臨機応変な対応により経営支援の実績が前年度を上回りました。経営支援部門においては、経営支援先の候補リストを金融機関と共有し、ニーズを有するターゲットに絞り込む取組みにより、限られたリソースを有効活用して経営支援を効率的に実施できた点は良い取組みですので、今後も継続して取組んでください。一方で、経営支援のダイレクトメール送付について反応が殆ど見られなかったことは、なぜ反応を頂けないかを考えながら、効果のある送付方法や送付内容を検討していくよう努めてください。関係機関と連携してセミナーを実施したことは、市内事業者に幅広く意識改革を促すといった点で非常に重要な取組みとして評価できます。ただし、セミナーを開催することが目的化しないように、お客様の経営改善などに繋げるための手段とするよう努めてください。期中管理部門においては、代位弁済は減少傾向にありますが、今後の経済情勢は不透明であり代位弁済の急増も懸念される状況ですので、市内事業者の情勢を注視するようにしてください。【収支状況】当期収支差額は代位弁済の減少等もあり計画額を上回りました。また、経営諸比率において人件費率や物件費率などが抑えられており、コスト面に配慮した経営がなされていることは評価できます。今後代位弁済が増加していくことにより収支への影響も考えられますので、準備金を十分に積み立てる等経営基盤の強化に引き続き努めてください。【その他間接部門】新型コロナウイルス感染症に罹患した職員に対して防災用の飲食料品や生活品を支給する取組みは、職員のロイヤルティの醸成に繋がることに加え、防災用品の有効活用という面でも評価できます。さらに、時差出勤の選択肢を増やし職員のワークライフバランスの実現を促進した点は良い取組みだと思います。一方で、職員間のコミュニケーションや情報共有の面で支障が生じないような工夫も必要になりますので検討してください。また、デジタル化を推進するためのプロジェクトチーム組成や人材育成方針に基づいた各種研修実施などの取組みも評価できます。加えて、刺股を設置するなど防犯や防災面に対する取組みも積極的に実施していることは重要な取組みですが、実際に使うことができるように訓練を実施する等の取組みも併せて期待します。17●● 経営計画(令和3年度)の実施状況に対する外部評価委員会の意見経営計画(令和3年度)の実施状況に対する外部評価委員会の意見当協会では、経営の透明性を向上させ対外的な説明責任を適切に果たすことを目的として、外部評価委員会を設けています。経営計画(令和3年度)の実績に対する意見を頂きました。【保証部門】

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