ディスクロージャー 2021
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2ご挨拶平素より、当協会の業務運営に格別のご支援とご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。このたび、当協会の業務実績や取組み等をまとめたディスクロージャー誌として、「横浜市信用保証協会の現況 DISCLOSURE 2021」を作成いたしました。ぜひご一読いただき、当協会の業務内容や幅広い取組みについてご理解を深めていただくとともに、忌憚のないご意見などを頂戴できれば幸いに存じます。さて、令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大への対策として取られた、緊急事態宣言の発出や、国内外の様々な行動制限措置により、特に飲食業・サービス業の消費落ち込みは著しく、中小企業・小規模事業者の皆さまにおかれましては、日々の資金繰りが 悪化するなど、事業存続にとり極めて厳しい状況が続きました。加えて「東京オリンピック・パラリンピック競技大会」をはじめとした様々な行事が延期・中止となったことなどから、期待していたインバウンド需要が消失するなど日本経済全体は急速に悪化しました。このため、当協会は横浜市の中小企業振興施策推進の重要な役割を担っているとの自覚を持ち、こうした危機こそ私たち信用保証協会の使命を果たす時と考え、休日相談窓口の 開設や保証申込の急増に対し保証窓口への職員応援を行うなど、積極的かつ機動的に態勢を整えることにより、「横浜市新型コロナウイルス感染症対応資金」などの保証を通じて 市内事業者の資金繰り支援に全力を挙げてまいりました。その結果、令和2年度の保証 承諾額は当協会70余年の歴史で過去最大の実績となりました。また、新型コロナウイルス感染症拡大防止の対応強化や利便性向上のため、デジタル化への取組みを考えさせられる年となりました。当協会では、令和3年5月に信用保証書の電子化を開始し、金融機関や中小企業者の利便性向上を図ることができました。今後とも、このような未曽有の事態が発生した場合においても、業務の停滞を招くことのないよう、 市内事業者に対して迅速に支援できる体制を構築するとともに、より効率的な業務運営を実施するために、積極的にデジタル化を推進してまいります。市内事業者を取り巻く経営環境は依然厳しく、創業や事業承継など各ライフステージにおいて直面する課題解決に向けて、横浜市等様々な関係機関との連携を密にセーフティネットとしての役割を果たしながら、金融支援のみならず、専門家派遣等の経営支援にも努め、市内事業者の成長や持続的発展をサポートすることで地域経済の振興に貢献してまいります。当協会は、地元横浜の地方創生への貢献を果たすため、令和3年3月にイメージ キャラクターに就任した「ハマ福」を活用するとともに、これからも従来の枠にとらわれない幅広い活動や取組みを探求し、経営ビジョンでもある『横浜の中小企業の「明日」を身近でサポート』することを基本に、役職員一丸となって懸命に努力する所存でございます。引き続きご支援とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。令和3年8月横浜市信用保証協会会長 柏崎 誠ご挨拶

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